国試対策
看護師国家試験のボーダー(合格率)は何点か。第115回と過去10年の推移

第115回看護師国家試験のボーダー(合格基準)は、必修問題が40点以上、一般・状況設定問題が166点以上でした。
必修問題のボーダーは過去10年いずれも満点の8割以上ですが、一般・状況設定問題のボーダーは試験の回によって変わります。過去10年の一般・状況設定問題のボーダーは、平均155.6点(満点の62.4%)でした。
自分の点数は、必修問題と一般・状況設定問題に分けて数えましょう。過去問を解く際も、それぞれのボーダーと比べるとどちらが足りていないかがわかります。
【看ゼミタイパまとめ🐼】看護師国家試験のボーダー判定のポイント
1
第115回のボーダーは、必修問題40点以上、一般・状況設定問題166点以上
2
一般・状況設定問題のボーダーは回によって変わり、過去10年は142〜167点で推移する
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自己採点では、必修問題と一般・状況設定問題を分けて数える
目次
- 看護師国家試験のボーダーは2つある
- 必修問題のボーダーは満点の8割以上
- 一般・状況設定問題のボーダーは満点の6割前後
- 過去10年の推移でわかるボーダーの幅
- 一般・状況設定問題の基準点は142点から167点
- 必修問題の満点は50点とはかぎらない
- 合格率は87.8%から91.3%で推移する
- 再受験の合格率は約3割から4割台で動く
- 看護師国家試験のボーダーが年によって変わる理由
- 自己採点でボーダーを確かめる方法
- 必修問題と一般・状況設定問題を分けて数える
- 採点除外があった回は満点を読み替える
- 過去問を解いて基準に届かなかった場合にやるべきこと
- ボーダーがわかるのは合格発表の日
- 看護師国家試験のボーダーについてよくある質問
- 看護師国家試験で1番難しかった年はいつですか
- 看護師国家試験で落ちる割合はどのくらいですか
- 不適切問題があると合格基準は変わりますか
- ボーダーの見方と次にすることのまとめ
看護師国家試験のボーダーは2つある
看護師国家試験に合格するには、2つの基準をどちらも満たす必要があります。1つは必修問題の基準、もう1つは一般・状況設定問題を合算した基準です。どちらか一方だけを満たしても、合格にはなりません。
必修問題は、看護師にとって特に重要な基本的事項を問う50問です。状況設定問題では、看護実践の場における思考・判断力と、それに基づく問題解決能力が問われます。※1
配点は、必修問題と一般問題が1問1点、状況設定問題が1問2点です。
第115回(2026年2月実施)の合格基準は次のとおりでした。※2
区分 | 基準点 | 満点 | 配点 |
|---|---|---|---|
必修問題 | 40点以上 | 50点 | 1問1点 |
一般・状況設定問題 | 166点以上 | 249点 | 一般問題は1問1点、状況設定問題は1問2点 |
必修問題のボーダーは満点の8割以上
必修問題の基準は、過去10年いずれも満点の8割以上に置かれています。第115回は50点満点で40点以上でした。この40点は、一般・状況設定問題でどれだけ得点しても補えません。必修問題が40点に届かなければ、一般・状況設定問題が満点であっても、不合格となってしまいます。
試験を受ける前でも、50点満点で40点という目標を先に置けます。ここは、試験の前から過去問で対策しておける範囲です。
一般・状況設定問題のボーダーは満点の6割前後
一般・状況設定問題のボーダーは、過去10年、満点の57.3%から66.8%でした。2つは合算して判定され、基準点は回によって変わります。第115回は249点満点で166点以上でした。
満点が250点ではなく249点なのは、午前第32問が採点の対象から除外されたためです。(設問文が不明瞭な問題などを採点に使わない扱いを、採点除外と呼びます📝)
これから受ける回の基準点は、事前にはわかりません。目標を置くとすれば、過去10年で最も高かった点数の「167点」が目安になります。
※1 出典:厚生労働省「医道審議会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」(2026年9月14日閲覧)
※2 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表」(2026年9月14日閲覧)
過去10年の推移でわかるボーダーの幅
一般・状況設定問題のボーダーは、過去10年で142点〜167点の間で推移しました。10回の基準点を平均すると155.6点(満点の62.4%)で、平均を上回った回は4回あります。
得点率で考えると57.3%〜66.8%です。必修問題の基準である8割以上と比べるとやや低い数字です。ちなみに、合格率は87.8%〜91.3%でした。
回次(実施年) | 必修問題 | 一般・状況設定問題 | 一般・状況設定問題の得点率 | 合格率 | うち新卒者 |
|---|---|---|---|---|---|
第106回(2017年) | 40点以上/50点 | 142点以上/248点 | 57.3% | 88.5% | 94.3% |
第107回(2018年) | 39点以上/48点 | 154点以上/247点 | 62.3% | 91.0% | 96.3% |
第108回(2019年) | 40点以上/49点 | 155点以上/250点 | 62.0% | 89.3% | 94.7% |
第109回(2020年) | 40点以上/50点 | 155点以上/250点 | 62.0% | 89.2% | 94.7% |
第110回(2021年) | 40点以上/50点 | 159点以上/250点 | 63.6% | 90.4% | 95.4% |
第111回(2022年) | 40点以上/50点 | 167点以上/250点 | 66.8% | 91.3% | 96.5% |
第112回(2023年) | 40点以上/50点 | 152点以上/249点 | 61.0% | 90.8% | 95.5% |
第113回(2024年) | 40点以上/49点 | 158点以上/250点 | 63.2% | 87.8% | 93.2% |
第114回(2025年) | 40点以上/50点 | 148点以上/250点 | 59.2% | 90.1% | 95.9% |
第115回(2026年) | 40点以上/50点 | 166点以上/249点 | 66.7% | 88.3% | 94.1% |
一般・状況設定問題の基準点は142点から167点
過去10年で最も低かったのは第106回の142点、最も高かったのは第111回の167点でした。差は25点です。基準点が高い回に当たると、前年のボーダーと同じ得点でも届かないことがあります。
「その年の運もあるの?」と気になるかもしれませんが、過去10年でいちばん高かった「167点」を目標にしておけば、この10年のどの回でも基準に届く計算です。
必修問題の満点は50点とはかぎらない
必修問題の満点は、常に50点とはかぎりません。採点除外があった回は、満点が下がります。
第107回は48点満点中39点以上、第108回と第113回は49点満点中40点以上でした。試験を受けたあとは、その回の満点を合格発表で確かめられます。
合格率は87.8%から91.3%で推移する
合格率が最も低かったのは第113回の87.8%、最も高かったのは第111回の91.3%です。第115回の合格率は88.3%で、受験者59,614人のうち52,666人が合格しています。
再受験の合格率は約3割から4割台で動く
厚生労働省が発表しているのは、全体と、うち新卒者の2区分です。新卒者以外(既卒)の合格率をこの2区分の差から計算すると、第115回は受験5,578人のうち1,804人が合格し、合格率は32.3%です。
過去10年では、合格率が最も低かった第108回の29.3%から、最も高かった第114回の44.9%まで動いています。
新卒者はいずれの回も93%を超えています。再受験で挑む場合は、全体の合格率ではなく、再受験の値を前提に学習の計画を立てましょう。
看護師国家試験のボーダーが年によって変わる理由
厚生労働省の医道審議会が2012年にまとめた報告書では、必修問題は絶対基準、一般問題および状況設定問題は相対基準による合格基準とされています。※1
同じ報告書では、この合格基準が設定されてから、合格率は安定した水準を維持しているとされています。※1
過去10年の基準点を見ると、必修問題はいずれも満点の8割以上で、一般・状況設定問題は142点から167点まで動いています。
自己採点の点数を前の回の基準点と比べても、合否は決まりません。判定に使われるのは、自分が受けた回の基準点に限られます。前の回の基準点は、目標を決める参考値として使いましょう。
2026年3月に公表された検討部会の報告書でも、合格基準は現状維持とすることが望ましいとされました。※2
※1 出典:厚生労働省「医道審議会保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」(2026年9月14日閲覧)
※2 出典:厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書について」(2026年9月14日閲覧)
自己採点でボーダーを確かめる方法
自己採点は、必修問題と一般・状況設定問題を分けて数えます。過去問を解く際も、次の手順は変わりません。
必修問題と一般・状況設定問題を分けて数える
必修問題は50問あり、1問1点で数えます。一般・状況設定問題の点数は、一般問題を1問1点、状況設定問題を1問2点で数えた合計です。
必修問題は、満点の8割に届いているかで目安がわかります。一般・状況設定問題は、試験を受け終わった方なら、過去10年の142点から167点と比べると目安がわかります。過去問を解いている方は、過去10年間で最も高かった167点を目標にしましょう。
ただし、試験を受け終わった方の点数が167点に届いていなくても、それだけで合否は決まらない点は覚えておきましょう。
採点除外があった回は満点を読み替える
採点対象から除外された問題がある回は「満点」の点数が変わり、ボーダーも変わるケースがあります。第113回(2024年実施)では、必修問題の一部を採点対象から除外された受験者について、次の読み替えが示されました。※2
必修問題の総点数 | 必修問題の得点 |
|---|---|
48点 | 39点以上 |
47点 | 38点以上 |
46点 | 37点以上 |
45点または44点 | 36点以上 |
国家試験を受けたあとは、合格発表のページで採点除外の扱いを確かめてから、自己採点の点数を基準点と比べましょう。
第115回では、午前第32問が採点から除外されました。午前第80問は、複数の選択肢が正解として採点されています。第115回については、第115回看護師国家試験の結果で確かめられます。
過去問を解いて基準に届かなかった場合にやるべきこと
本番で必修問題が基準に届かなければ、一般・状況設定問題の得点では補えず、不合格となってしまいます。過去問の段階で、必修問題と一般・状況設定問題のどちらが基準に届かないかを確かめて、届かないほうから解き直しておきましょう。
国試で問う範囲を示したものが、厚生労働省の公表する出題基準です。必修問題の範囲は、4つの目標と16の大項目です。※1
目標 | 大項目 |
|---|---|
Ⅰ 社会的・倫理的側面 | 健康の定義と理解/健康に影響する要因/看護で活用する社会保障/看護における倫理/看護に関わる基本的法律 |
Ⅱ 看護の対象と活動の場 | 人間の特性/人間のライフサイクル各期の特徴と生活/看護の対象としての患者と家族/主な看護活動の場と看護の機能 |
Ⅲ 人体の構造と機能、健康障害と回復 | 人体の構造と機能/徴候と疾患/薬物の作用とその管理 |
Ⅳ 看護技術 | 看護における基本技術/日常生活援助技術/患者の安全・安楽を守る看護技術/診療に伴う看護技術 |
必修問題で届かなかった場合は、間違えた問題をこの16の大項目に振り分けてみましょう。どこに偏っているかが見えれば、解き直す範囲は絞れます。一般・状況設定問題で届かなかった場合も、同じように分野の偏りを数え、多い分野から解き直しましょう📘
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※1 出典:厚生労働省「「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」について」(2026年9月14日閲覧)
※2 出典:厚生労働省「第110回保健師国家試験、第107回助産師国家試験及び第113回看護師国家試験の合格発表」(2026年9月14日閲覧)
ボーダーがわかるのは合格発表の日
自己採点で出せるのは、過去の基準点と比べた目安までです。
一般・状況設定問題の基準点は、合格発表のページに、受験者数や合格者数と一緒に掲載されます。
第116回看護師国家試験の合格発表は、令和9年(2027年)3月24日の水曜日午後2時です。厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページに、受験地と受験番号が掲載されます。
※第116回の試験日や受験書類の受付期間は、看護師国家試験の日程と出願手順の記事もあわせてご覧ください。
出典:厚生労働省「看護師国家試験の施行」(2026年9月14日閲覧)
看護師国家試験のボーダーについてよくある質問
看護師国家試験で1番難しかった年はいつですか
どの年が難しかったかは、何を見て決めるかで変わります。合格率が最も低かったのは第113回(2024年実施)の87.8%です。
一般・状況設定問題の基準点が最も高かったのは第111回(2022年実施)の167点で、この回の合格率は91.3%でした。基準点が最も高かった回と、合格率が最も低かった回は一致しません。
看護師国家試験で落ちる割合はどのくらいですか
第115回(2026年2月実施)では、受験者59,614人のうち6,948人が合格に至らず、11.7%でした。どちらの基準に届かなかったかは、自己採点を分けて数えると目安がわかります。
不適切問題があると合格基準は変わりますか
採点対象から除外された問題が出ると、満点が下がります。必修問題では、第107回(48点満点で39点以上)のように基準点も下がった回がありました。
第115回では午前第32問が除外され、一般・状況設定問題の満点は250点から249点になりました。ただし、複数の選択肢を正解とする扱いになった問題では、満点は変わりません。試験を受けたあとは、その回の扱いを合格発表のページで確かめられます。
出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表」(2026年9月14日閲覧)
ボーダーの見方と次にすることのまとめ
看護師国家試験のボーダーは、必修問題と、一般・状況設定問題の2つで決まります。必修問題は過去10年いずれも、満点の8割以上が条件でした。一般・状況設定問題のボーダーは回によって動きます。
試験を受け終わった方は、必修問題と一般・状況設定問題に分けて自己採点しましょう。必修問題は満点の8割、一般・状況設定問題は過去10年の142点から167点と比べると、目安がわかります。
過去問を解いている方も、数え方は同じです。一般・状況設定問題はまず167点を最低目標にしましょう。必修問題と一般・状況設定問題のうち、基準に届かなかったほうの問題を分野に振り分けて、多い分野から解き直しましょう!
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