2026-11-01

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  • 国試対策

看護師国家試験は独学でも合格できる?教材と勉強の順番、予備校を考える目安

看護師国家試験は受験資格があれば独学でも合格を目指せます。厚生労働省が過去の問題と正答を回ごとに公開し、合格に必要な点数も発表しているので、自分で採点して合格点に届くかを確かめられます。
独学で看護師国家試験に挑戦する場合は、まず必修問題の過去問を解きましょう。どの回を解いても8割以上正解できるようになったら、一般問題と状況設定問題の過去問に進みます。過去問を繰り返し解いているのに点数が上がらないときは、予備校の講座も検討しましょう。

【看ゼミタイパまとめ🐼】看護師国家試験の勉強を独学で進めるポイント

1

独学でのおすすめ教材は、厚生労働省が公開する過去問と正答、解説のある問題集、出題基準の3つ

2

再受験の方は、前回の自己採点で、必修と一般・状況設定のうち足りなかったほうから解き直す

3

失点の理由が自分でわからないときは、予備校の講師に弱点と計画を見てもらう方法もある

目次

独学で看護師国家試験の勉強を進める順番

勉強は必修問題から始め、過去問で8割以上取れるようになったら、一般問題と状況設定問題に移りましょう。

再受験で前回の必修問題が8割に届いていた方は、足りなかった一般問題と状況設定問題から始めて構いません。どこまで仕上がったかは、過去問の1回分を本番と同じ時間で解くと確かめられます。

必修問題は過去問で8割以上を安定して取れるまで解く

必修問題が8割に届いていないうちは、最初に手を付けるのは必修問題です。必修問題のボーダー(合格基準)は満点の8割以上(第115回は50点中40点以上)で、ほかの問題で何点取っても、下回ると不合格となってしまいます※2。

過去問のうち、午前と午後それぞれの1〜25問目が必修問題です。この50問を回ごとに解き、解いたどの回でも40問以上正解できるまで繰り返しましょう✏️ 分野ごとの進め方は、看護師国家試験の必修問題の記事で紹介しています。

過去問は間違えた理由まで確かめて解き直す

過去問は、正解か不正解かを確かめただけで次の問題へ進まないようにしましょう。間違えた問題は解説で理由を確かめ、次のどれに当たるかを記録します。理由ごとに、次にすることは次のとおりです。

  • 知識が無かった:参考書で該当する項目を読み直してから解き直す

  • 問題文を読み違えた:問題文の条件に線を引きながら解き直す

  • 選択肢を2つまで絞ったが、選べなかった:残った2つの選択肢の違いを解説で確かめる

記録した問題は日を空けて解き直します。迷ったうえで正解した問題も同じように記録しておきましょう📝

過去問の1回分を本番と同じ時間で解いて採点する

過去問の1回分を本番と同じ時間で解き、公開されている正答で採点すると、いまの力でボーダーに届くかを確かめられます。第115回の問題冊子は午前・午後とも120問で、解答時間は正味2時間40分でした※1。

採点は必修問題と、一般問題・状況設定問題に分けて行います。状況設定問題は午前・午後とも91〜120問目で※1、1問2点です※2。

第115回は採点から除外するなどの扱いをした問題が2問あり、一般・状況設定問題の満点は249点でした※2。通常は一般問題130点と状況設定問題120点の250点です。採点した点数は、その回に公表された満点とボーダーで比べます。

第115回のボーダーは、必修問題が50点中40点以上、一般問題と状況設定問題が249点中166点以上でした。一般・状況設定問題は、満点の3分の2ほどでボーダーに届いていました。この基準点は回ごとに変わり、推移は看護師国家試験のボーダーの記事で紹介しています。

模試を受けたときは、点数と合わせて、受験者の多くが正解した問題を落としていないかも見ておきましょう🔍

試験日から逆算して週ごとの勉強時間を決める

勉強の時間は、試験日から逆算して週ごとに決めます。第116回看護師国家試験は2027年2月14日(日)です※3。残りの週に、必修問題の演習と過去問の解き直し、1回分を通して解く演習を割り振りましょう。

実習がある方の1日の勉強時間の目安は、看護師国家試験の勉強時間に関する相談室のページで紹介しています。

働きながら勉強する方は、勤務の予定を先に入れてから勉強の時間を決めます。勤務の日は必修問題の短い演習に、休みの日はまとまった量の過去問に充てるとよいです。計画どおりに進まなかった週は、翌週の量を減らしてでも続けましょう。

※1 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験、第115回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月28日閲覧)

※2 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表」(2026年10月28日閲覧)

※3 出典:厚生労働省「看護師国家試験の施行」(2026年10月28日閲覧)

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独学でのおすすめ教材は過去問・解説のある問題集・出題基準

独学でのおすすめ教材は次の3つです。

  • 厚生労働省が公開している過去問と正答

  • 解説のある問題集

  • 出題基準

過去問と出題基準は無料で読めるため、買う必要があるのは主に解説のある問題集です。

過去問と正答は厚生労働省が回ごとに公開している

厚生労働省は試験のあと、回ごとに問題冊子と正答をPDFで公開しています※1。第115回の分は、午前と午後の問題冊子と午前の別冊、正答がそろっています。

看護学ゼミナールのLINE登録の無料特典でも、過去10年分の過去問をドリル形式で解けます📱 登録は無料で、解除もいつでもできます。

公開されるのは正答だけなので解説は問題集で補う

厚生労働省が公開するのは問題と正答だけで、解説はありません。間違えた問題の理由を確かめるには、解説のある過去問題集や問題集が必要です。選ぶときは、正解の選択肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うかまで解説されているかを見ましょう。前回使った問題集がそうなっていれば、続けて使えます。

解説を読んでもわからない所は、参考書や教科書に戻って確かめましょう📘 動画やアプリの説明も、授業で習った内容を思い出すのに使えます。生成AIに説明してもらったときは、内容が正しいかを教科書や問題集の解説で確かめてから覚えましょう。

出題の範囲は出題基準で確かめられる

出題基準は、看護師国家試験の出題の範囲を示した基準です。医道審議会の部会がまとめ、厚生労働省が公表しています。科目ごとに大項目・中項目・小項目が並び、誰でもPDFで読めます※2。

いまは令和5年版が使われていて、令和8年3月に医道審議会の部会がまとめた報告書では、出題基準の見直しは行わないとされています※3。いまの版で範囲を確かめて準備できます。

問題集をどこまで解けばよいか迷ったときは、苦手な科目だけでも、解いた範囲を出題基準の項目と見比べましょう。まだ手を付けていない項目から解いていくと、範囲の抜けを減らせます🔍

※1 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験、第115回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月28日閲覧)

※2 出典:厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版について」(2026年10月28日閲覧)

※3 出典:厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」(2026年10月28日閲覧)

在学中と再受験では独学の前提が違う

同じ独学でも、在学中の方は学校の模試や対策を土台にできるのが強みです。再受験の方は、前回の自己採点の見直しから出願まで、自分で行う必要があります。

在学中の方

再受験の方

模試と国試対策の講義

学校で受けられることがある

過去問の1回分を通して解いて代える

弱点を見る材料

模試の点数

前回の自己採点

受験書類

学校で受け取れる

学校のほか、郵送や窓口で取り寄せる

合格率も新卒と新卒以外で大きく違います。新卒以外の合格率は全体から新卒の人数を引いて計算した値です。

回

新卒の合格率

新卒以外の合格率

第115回(2026年)

94.1%

32.3%

第114回(2025年)

95.9%

44.9%

第113回(2024年)

93.2%

30.4%

第112回(2023年)

95.5%

36.5%

第111回(2022年)

96.5%

38.9%

新卒以外の数字には再受験の方が入っていますが、独学したかどうかで分けた数字ではありません。第115回の新卒以外は、受験した5,578人のうち1,804人が合格しました。

再受験の方は、前回どの区分で何点足りなかったかを確かめるところから始めましょう。

在学中の方は学校の模試と対策講義を土台にする

学校で模試や国試対策の講義を受けられるなら、それを土台にして、足りない所だけを独学で補う進め方が合っています。

模試や講義、教員に質問できる機会があるかは、学校によって違います。まずは自分の学校に何があるかを確かめましょう。

模試の点数が手元にあれば、必修問題と一般・状況設定問題のどちらに余裕が無いかを見ます。たとえば必修問題が8割台、一般・状況設定問題が6割前後なら、次に時間を使うのは一般・状況設定問題の過去問です。

再受験の方は前回の自己採点の見直しと出願を自分で行う

再受験の方は学校を離れているため、前回の自己採点の見直しも受験書類の取り寄せと提出も自分で行います。

前回の点数を必修と一般・状況設定に分けて見る

前回の自己採点の点数を、必修問題と、一般問題・状況設定問題に分けて出しましょう。どちらのボーダーに何点足りなかったかを出すと、最初に解き直す区分が決まります。

自己採点の記録が無い場合は、前回の問題を解き直して、公開されている正答で採点しましょう。足りなかった区分の過去問から手を付けるのがおすすめです✏️

受験書類を取り寄せて期間内に出す

第116回の受験書類の提出期間は2026年11月6日(金)〜11月27日(金)です。卒業した方が出す書類は次のとおりです。

  • 受験願書(受験手数料5,400円分の収入印紙を貼る。印紙に消印はしない)

  • 写真(出願前6か月以内に脱帽・正面で撮影した縦6cm×横4cm。裏面に撮影年月日と氏名を書き、受験写真用台紙に貼る)

  • 返信用封筒(縦23.5cm×横12cm。590円分の切手を貼り、書留と書く)

  • 大学・学校を出た方は修業証明書、養成所を出た方は卒業証明書

  • 准看護師の課程から進んだ方は、准看護師免許証の写しも出す(都道府県の医務主管課か保健所で原本と照合を受けたもの)

受験願書は卒業した学校でも受け取れます。願書と写真の台紙は、看護師国家試験運営本部事務所への郵送での請求か、試験地を受け持つ臨時事務所の窓口でも手に入ります。配布は2026年10月中旬からです。郵送で請求すると、届くまで最低1週間程度かかります。

写真は、卒業した学校か、運営本部事務所・臨時事務所で本人の写真だと確認を受けてから出します。窓口で確認を受けるときは、写真付きの身分証明書(コピー不可)が必要です。

書類を郵送する場合は書留で、看護師国家試験運営本部事務所(東京都江東区有明3丁目6番11号 TFTビル東館7階)へ送ります。11月27日(金)までの消印が有効です。

窓口に持参する場合は臨時事務所へ、土日・祝日などの行政機関の休日を除く午前9時〜12時と午後1時〜5時に出します。勉強の計画と一緒に、書類を出す日も決めておきましょう📅

詳しくは第116回看護師国家試験の記事でも解説しています。

出典:厚生労働省「看護師国家試験の施行」(2026年10月28日閲覧)

看護師国家試験は受験資格があれば独学でも合格を目指せる

看護師国家試験の受験資格がある方は、予備校に通わなくても独学で合格を目指せます。

ただし、受験資格を得るには看護大学や看護学校、看護師養成所などで学ぶ必要があります。看護師国家試験を受けられるのは、主に次のどれかに当たる方です※1。

  • 文部科学大臣が指定した大学で、看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した

  • 文部科学大臣が指定した学校で、3年以上、看護師になるのに必要な学科を修めた

  • 都道府県知事が指定した看護師養成所を卒業した

  • 准看護師として3年以上業務に従事したか、高校(中等教育学校を含む)を卒業した准看護師で、上の大学・学校・養成所で2年以上学んだ

在学中の方は卒業見込みでも看護師国家試験を受けられます。第116回の対象は、2027年3月12日までに卒業する見込みの方です※2。准看護師として一定の年数(2026年4月入学からは5年以上)業務に従事した方は、働きながら学べる2年課程(通信制)にも入れます※3。

外国で看護師の学校や養成所を卒業した方や、外国で看護師免許に当たる免許を受けた方は、厚生労働大臣の認定を受けると受験できます。

※1 出典:e-Gov法令検索「保健師助産師看護師法」(2026年10月28日閲覧)

※2 出典:厚生労働省「看護師国家試験の施行」(2026年10月28日閲覧)

※3 出典:広島県「看護師養成所2年課程(通信制)について」(2026年10月28日閲覧)

予備校を考えるのは独学で点が伸びないとき

独学で点が伸びないときや、前回の失点の理由が自分でわからないときは、予備校の利用を考えてみましょう。予備校に通っても、問題を解いて覚えるのは自分自身です。すべての科目を予備校で学ぶ必要はなく、苦手な分野の講座だけを受ける方法もあります。

失点の理由が自分でわからないときは独学を見直す

次のどれかに当たるときは、勉強の量を増やす前に、弱点の見つけ方と計画の立て方を見直しましょう。

  • 前回の失点の理由を、自分で説明できない

  • 過去問や1回分を通して解く演習で、同じ区分の失点が続いている

  • 計画どおりに進まないことが何度も続いている

自分だけで見直せないときは、予備校の講師に弱点と計画を一緒に見てもらうとよいでしょう。

予備校の講座は1つずつ選んで受けることもできる

予備校では、必要な講座だけを選んで申し込むこともできます。困っていることに合わせて選ぶ講座の種類は、次のとおりです。

困っていること

合う講座の種類

解説を聞いて理解したい単元がある

単元ごとの動画講座(1つの単元を短い動画で学ぶ講座)

苦手な分野をまとめて学び直したい

講習会(1日〜数日で終わる講座)

弱点の見つけ方と計画を一緒に考えてほしい

個別面談のあるコース(講師と面談して計画を立てる講座)

わからない問題を質問したい

質問を受け付けている講座

講座の種類ごとの費用の目安は、看護師国家試験の予備校の費用の記事で紹介しています。

看護学ゼミナールでは、在学中の方向けの単元動画を1範囲500円(税込)、講習会を1講座2,000円(税込)から用意しています。

単元動画は、1つの範囲をインプット動画(約30分)とアウトプット動画(約10分)で学ぶ講座です。再受験の方向けの動画見放題コースには、担当講師との個別面談と24時間質問ボックスが含まれます💻

講座ごとの内容と料金は、看護学ゼミナールの講座と料金のページで確認可能です。必要な講座から、ぜひご利用ください。

看護師国家試験の独学についてよくある質問

看護師国家試験は独学で受験できますか?

受験には受験資格が必要で、受験資格を得るには看護大学・看護学校・看護師養成所などで学ぶ必要があります。独学だけで受験資格を得ることはできません。受験資格がある方は、予備校に通わず独学で勉強して看護師国家試験を受けられます。

看護師国家試験の独学は無理ですか?

看護師国家試験は、教材をそろえれば独学でも対策できる試験です。過去問と正答、出題の範囲、ボーダーはどれも公開されています。ただし、新卒以外の合格率は直近5回で3割から4割台です。前回と同じやり方のままで点数が伸び悩んでいる場合は、予備校の講座で苦手な分野だけを学び直すこともできます。

看護師国家試験に予備校は必要ですか?

独学で点が伸びている方は、予備校を使わずに進めて問題ありません。在学中の方は学校の模試や対策を、再受験の方は公開されている過去問と解説のある問題集を土台にできます。予備校が役立つのは、失点の理由が自分でわからないときや、計画どおりに勉強を続けられないときです。

予備校を使わない場合も、1回分を通して解く演習で、点数が伸びているかを定期的に確かめておきましょう。予備校を考える時期を見逃さずに済みます。

看護師国家試験の勉強を独学で進めるなら

受験資格がある方は看護師国家試験の合格を独学でも目指せます。教材は、厚生労働省が公開する過去問と正答のほかに、解説のある問題集と出題基準があればそろいます。

必修問題で8割以上取れるようになってから、一般問題と状況設定問題に移るのが勉強の順番です。仕上がりは、本番と同じ時間で過去問を1回通して解き、ボーダーに届くかで確かめましょう。再受験の方は、前回の点数を区分ごとに見直し、受験書類の提出も自分で行います。

独学で点数が伸び悩んだときや、失点の理由が自分でわからないときは、予備校の講師に弱点と計画を見てもらうとよいでしょう。

過去問と正答は無料で手に入るので、今日から始められます。まずは直近の回の必修問題50問を解き、8割に届いているかを確かめてみましょう!🌸

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