看護師国家試験の勉強はいつから始めればいいですか?

公開日:2026年10月15日

Q

ご相談

最終学年で、まだ実習が続いています。記録にも追われていて、国試の勉強にはほとんど手をつけられていません。

同級生から国試の勉強を始めたという話を聞くようになりました。先輩からは「本気で始めたのは実習が終わってから」と聞きましたが、自分もそれで間に合うのか分かりません。

まわりが動き出していて、自分だけ遅いのではと焦っています。

国試の勉強はいつから始めれば間に合うのでしょうか。何から手をつければいいのかも教えてください。

A

看護学ゼミナールの講師からの回答

講師の紹介

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本格的に始めるのは実習後でもかまいません。実習中に必修問題を解いておくと、そのあとが楽になりますよ。

まわりが動き出すと焦る気持ち、よく分かります。本格的に始めるのは、実習が終わってからでもかまいません。実習中は記録や事前学習で手いっぱいになり、まとまった時間を取りにくいからです。

ただ、「実習が終わるまで何もしなくていい」わけではありません。実習の合間に過去問集の必修問題を解いて、解剖生理に関わる問題を間違えたら教科書で確かめておきましょう。必修問題と解剖生理で土台ができていれば、実習が終わってすぐ、過去問集の残りの問題に進めます。残りの問題に取りかかるのが年明けになると、本番まで1か月半ほどしかないので、最後まで解き終えるのは難しくなります。

実習の事前学習や受け持ちの患者さんについて調べたことも、国試の勉強につながっています。ですから、まだ過去問に手をつけていなくても、遅れているわけではありません。まずは過去問集の必修問題を1回分(50問)、何日かに分けて解いてみてください。間違えたところから見直していきましょう。

ここからは本番までの進め方、最初に手をつけること、実習中の勉強のしかたを順にお伝えします。

目次

本番までの進め方

第116回看護師国家試験は2027年2月14日(日曜日)です(厚生労働省の看護師国家試験のページ)。この日から逆算すると、次のような進め方が目安になります。

時期

すること

実習中

必修問題と解剖生理を少しずつ進める

実習が終わってから年末まで

過去問集を一通り解き、苦手な分野をつぶす

年明けから本番まで

新しい問題集には手を出さず、間違えた問題を解き直す

年明けは間違えた問題の解き直しに充てるために、過去問集を一通り解くのは年内に済ませておきましょう。

実習が12月まで続く場合は、年内に残る時間が数週間しかありません。そのぶん、実習中に必修問題と解剖生理の勉強を進めておくことが大切です。年内に解き終わらなかったときも、新しい問題集は買い足さないでください。年が明けたら、残りの問題を解くより、必修問題とこれまでに間違えた問題を解き直すことを優先しましょう。

最初に手をつけること

何から始めるか迷ったら、必修問題と解剖生理から始めましょう。

必修問題は50問で、8割の40点以上が合格の基準です(第115回の合格発表)。この基準は一般問題・状況設定問題の基準とは別に決められているので、40点に届かなければ、ほかの問題の点数がどれだけ高くても合格できません。

解剖生理は、病気で体に何が起きているのかを考えるときの土台です。正常な体の働きがあいまいなままだと、過去問の解説を読んでも頭に入りにくくなります。復習は、必修問題で間違えたところから教科書で確かめていけば十分です。

過去問集は、学校で配られたものや手元にあるものを使えばかまいません。持っていなければ1冊だけ用意し、それ以上は増やさないようにしましょう。進め方は次のとおりです。

  1. 必修問題を50問解き、点数と間違えた問題を書き出す

  2. 間違えた問題の解説を読み、解剖生理に関わるところは教科書で確かめる

  3. 日を変えて別の50問を解き、点数が上がったか、同じ分野でまた間違えていないかを見る

必修問題の進め方は、必修問題の記事にもまとめています。

実習中の勉強のしかた

実習中は、国試の勉強を実習と切り離さずに進めるのがコツです。

  • 実習とつなげる:受け持ちの患者さんの病気に関わる過去問や、実習が終わった領域の過去問を解きましょう。実習で調べたことと結びつくので、覚えやすくなります。

  • すきま時間を使う:通学や待ち時間に、必修問題を数問ずつ解きましょう。短い時間でかまわないので、毎日続けることが大切です。

最初の50問も、すきま時間に何日かに分けて解けば十分です。できる日から、少しずつ始めてみましょう。

実習や記録で大変な毎日だと思いますが、勉強を足すときも、眠る時間だけは削らないようにしましょう。