看護師国家試験に落ちたあと、看護助手として働けますか?
公開日:
Q
ご相談
今年の看護師国家試験に落ちてしまい、来年もう一度受けるつもりです。4月からは、内定をもらった病院で看護師として働く予定でした。
免許が無いあいだも、看護の現場から離れずにいたいと考えています。そこで、看護助手として働こうかなと思っています。
ただ、看護助手をしながら国試を受け直した先輩から「夜勤があって、勉強の時間をなかなか取れなかった」と聞きました。
内定先の病院で、看護助手として働かせてもらうことはできるのでしょうか。働きながらでも次の試験の勉強を続けられるのか、教えてください。
A
看護学ゼミナールの講師からの回答
講師の紹介
arrow_forward看護助手として働くことも可能です。内定先に受け入れてもらえることも、珍しくありません。
4月に間に合うように、まずは早めに内定先に電話しましょう。不合格だったことを伝えてから、「来年もう一度受けるので、それまで看護助手として働かせてもらえないでしょうか」と聞いてみてください。
内定先で働かせてもらえることになったら、合格したあとそのまま看護師として採用してもらえるかどうかも聞いておきましょう。病院から奨学金を借りているなら、返済のしかたと「決められた年数その病院で働く」という約束がどうなるのかも確かめてください。そこまで分かれば、これからの1年の見通しが立ちますよ。
内定先で難しいと言われても、ほかの病院に応募できます。看護助手の求人を出している病院は、たくさんあります(厚生労働省の看護補助者(看護助手)の案内)。求人は、ハローワークや卒業した学校で探せます。
働きながらでも、勤務の日数と時間帯しだいで次の試験の勉強は続けられます。年末までは日勤だけで週5日働く場合でも、1日平均3時間ほど勉強できます。
年明けからは、これまで解いた過去問を解き直す時期です。勉強時間の目安は、1日6時間ほどです。勤務を減らすか有給休暇を試験の前にまとめて取るかして、その時間を作りましょう。
ここからは、時期ごとの勉強時間と働き方・勤務の相談のしかた・お金の準備をお伝えします。
目次
時期ごとの勉強時間と働き方
1日の勉強時間の目安と、その時期にすることは次のとおりです。
時期 | 1日の勉強時間の目安 | 取り組むこと | 働き方 |
|---|---|---|---|
仕事に慣れるまで(4〜5月ごろ) | 30分から | 前の試験で基準に届かなかったほう(必修問題か、一般問題・状況設定問題か)の過去問を解き直す | 仕事を覚えることを優先する |
仕事に慣れてから年末まで | 3時間ほど | 過去問を解き進めて、間違えた問題を解き直す | 日勤だけなら週5日働いてもよい |
年明けから試験まで | 6時間ほど | これまで解いた過去問を解き直す。新しい問題集には手を広げない | 勤務を週1〜2日に減らすか、有給休暇を使う |
日勤で週5日働くなら、仕事の日は帰ってから2時間ほど勉強しましょう。休みの2日のうち、1日は6〜7時間勉強します。もう1日は半日だけ勉強して、残りは体を休めましょう。これで平均して1日3時間ほどになります。年明けからは勤務を減らして休みの日を増やし、平均して1日6時間ほど勉強しましょう。
勤務の相談のしかた
勤務の日数や時間帯を相談して決められる職場もあります。相談は、次のように2回に分けましょう。
入職する前:夜勤があるなら、日勤だけにできるかどうか
秋ごろまでに:年明けから試験までの勤務を、週1〜2日に減らせるかどうか。常勤のままで減らせるのか、パートに切り替えないといけないのかも聞いておきます
日勤だけは難しいと言われたら、夜勤の回数をできるだけ少なくしてもらえないか聞いてみましょう。週1回夜勤に入る場合、勉強できる時間は平均して1日2時間半ほどです。日勤だけのとき(3時間ほど)より、30分ほど少なくなります。足りないぶんを取り戻せるように、年明けからの勤務を週1〜2日にできるかどうかを早めに相談しておきましょう。
2交代の夜勤なら、夜勤入りの日は午前中に1時間ほど勉強してから仮眠をとりましょう。夜勤明けの日は、体を休めてください。
生活費の都合で勤務を減らせないときは、有給休暇を試験の前にまとめて使えるかどうかを相談しましょう。4月から働きはじめた場合は、10月に10日分の有給休暇がもらえます(労働基準法 第39条)。半年のあいだに、決められた勤務日の8割以上出勤していることが条件です。この10日分を休みの日と合わせて使えば、試験の前の2週間ほどをまるごと勉強にあてられます。有給休暇に入る前の1月前半は、休みの2日とも7時間ほど勉強しましょう。
相談するときは「来年の試験に向けて勉強したいので」と理由も伝えると、事情を分かってもらいやすくなりますよ。
お金の準備
1年目の看護助手の月給は、全国の平均で19万円ほどです(税金や保険料が引かれる前。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」)。年明けから試験まで勤務を週2日に減らせば、そのあいだの収入は半分以下になります。減る分を補えるように、4月から年末まで毎月2万円ほど貯めておきましょう。有給休暇を使った日は、給料は減りません。
体調を崩すと勉強も仕事もできなくなってしまうので、睡眠時間は削らないでくださいね。
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