准看護師から看護師になるには、どうすればいいですか?

公開日:2026年10月14日

Q

ご相談

准看護師として病院で働いて6年になります。正看護師の資格を取りたいと思うようになりました。ただ、生活があるので仕事を辞めて学校に通うのは難しいです。

今の職場を辞めずに、正看護師の資格を取れるものなのか知りたいです。

まず何から始めればいいのか、アドバイスをいただけますか。

A

看護学ゼミナールの講師からの回答

講師の紹介

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まず国試の受験資格を得るため、2年課程に通学しましょう。通信制や定時制なら、仕事を辞めなくても通えます。

准看護師が看護師国家試験の受験資格を得るには、「2年課程」に通学する必要があります。2年課程には全日制・定時制・通信制の3つがあります。

このうち定時制と通信制なら、今の職場を辞めなくても通えます。6年働いているなら、どちらにも入学できます。通信制は2年で卒業でき、入学の条件は准看護師として5年以上働いていることです。

家で教材を使って勉強するのが中心なので、今の勤務を続けやすい課程です。学校での授業や病院での見学実習の日もあるので、その日は休みを取ることになります。

定時制は2年課程の授業を、3年に分けて受けます。夜間の授業や授業の無い平日がある学校を選べば、1・2年目は勤務の時間を調整しながら通えます。

3年目は平日の日中に実習が続くので、勤務を減らすことになります。その1年の収入の見通しも含めて、早めに職場と相談しておきましょう。

収入を保ちながら2年で資格を取りたいなら、通信制の学校から調べてみましょう。家での勉強を一人で進めるのが苦手なら、授業に通う定時制が向いています。まずは気になる学校の説明会に行ってみましょう。

説明会では登校日と授業の時間帯を聞き、実習の時期と日数も確認するのがおすすめです。それがわかれば、夜勤を含めた勤務と合うかを上司に具体的に相談できます。

ここからは3つの課程の違いと、国家試験を受けるまでの流れをお伝えします。最後は、学費と、働きながら使える制度です。

目次

全日制・定時制・通信制の違い

3つの課程の違いは、次のとおりです。

課程

年数

入学の条件

仕事と両立できるか

全日制

2年

高校を卒業している、または准看護師として3年以上働いている

平日の昼に授業があり、今の勤務を続けるのはむずかしい

定時制

3年

全日制と同じ

1・2年目は通える。3年目は実習が中心

通信制

2年

准看護師として5年以上働いている(学歴は問わない)

家での勉強が中心で、続けやすい。登校と見学実習の日は休みが要る

通信制の条件は2026年4月から「5年以上」になりました(保健師助産師看護師学校養成所指定規則)。2026年3月までは「7年以上」でした。5〜6年働いた人も、今は通信制を選べます。

働いた年数は、准看護師として働いた期間を月単位で数えます。病院のほか介護施設や訪問看護ステーションで働いた期間も含まれます。職場が変わっていても通算できます。何月の時点で5年に届いていればよいかは、志望校の募集要項で確かめておきましょう。パートで働いた期間がある人は、その数え方も志望校に問い合わせておいてください。

まだ5年に届いていない人には、選べる道が2つあります。5年を待たずに定時制に入学するか、5年になるのを待って通信制に入学するかです。2つの道を、卒業までの年数とその間の働き方で比べてみましょう。

看護師国家試験を受けるまでの流れ

これから始めるなら、次の順で準備を進めていきましょう。

  1. 課程選びと学校選び

  2. 学校説明会への参加と募集要項の取り寄せ

  3. 職場の上司への相談

  4. 出願と入学試験

  5. 入学

  6. 看護師国家試験の受験(最後の年の2月)

学校は、日本看護協会の学校検索のページで課程と地域から探せます。通信制の学校は、登校日に家や職場から通える距離かどうかも考えて選びましょう。

入学試験は学校によって時期が違い、夏から冬にかけて行われます。試験の内容も学校ごとに違います。学力試験(看護学・国語・英語など)のほか、小論文や面接を行う学校もあります。

通信制に出願するときは、働いた年数を示す「就業証明書」が要ります。職場に発行してもらいましょう。

看護師国家試験は、卒業見込みの段階で受けられます。全日制と通信制なら2年目、定時制なら3年目の2月です。

学費と、働きながら使える制度

学費は学校によって大きく違うので、募集要項や説明会で確かめましょう。入学金や授業料のほか、教科書代や学校・実習先までの交通費もかかります。通信制には放送大学の授業を組み合わせる学校があり、その場合は放送大学の入学金と授業料も要ります。

学費の負担を軽くする主な制度は、次のとおりです。

制度

内容

問い合わせ先

教育訓練給付
(専門実践教育訓練)

雇用保険に入って働いている人が対象。学校に払った費用の50%(1年に40万円まで)を6か月ごとに支給。資格を取って働くと上乗せあり

志望校・ハローワーク

看護職員の修学資金

都道府県による在学中の貸し付け。卒業後にその都道府県で決まった年数働くと、返済免除の場合あり

住んでいる都道府県

日本看護協会の奨学金

日本看護協会の会員で、通信制に在籍する准看護師への無利息の貸し付け

日本看護協会

勤務先の支援

学費の補助や奨学金を設けている病院もある

職場の上司

教育訓練給付は、国の指定を受けた課程だけが対象です(厚生労働省 教育訓練給付制度)。志望する課程が指定を受けているかどうかを、志望校に確かめておきましょう。

働きながら通う2〜3年は大変ですが、これまで6年間現場で積んできた経験は、授業や実習でも活きてきますよ。