2026/10/13

  • 国試対策

点滴の滴下数の早見表|500mLを12時間・100mLを30分は1分何滴か(20滴・60滴)

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この記事は看護師の監修を経て公開しています。

点滴計算では指示された量をまず1時間あたりの量に直します。1mLが20滴の輸液セットなら、1時間あたりの量を3で割った数が1分間の滴下数です。1mLが60滴のセットなら3で割らず、1時間あたりの量の数字がそのまま1分間の滴下数になります。
迷いやすいのは、指示が「1日1,800mL」「3時間30分で」「体重1kgあたり1日100mL」のように書かれていて、1時間あたりの量にすぐ直せないときです。このあと指示の書き方ごとに直し方を例で説明します。

【看ゼミタイパまとめ🐼】点滴計算のポイント

1

20滴のセットは1時間あたりの量を3で割り、60滴のセットは割らずに1分間の滴下数にする

2

指示が1日量や体重1kgあたりの量なら、先に1時間あたりの量に直してから計算する

3

60滴のセットで3で割ると、指示の3分の1の速さで落ちてしまう

目次

点滴計算のやり方と1分間の滴下数の式

1分間の滴下数は、「点滴の量(mL)×1mLあたりの滴数÷時間(分)」で出します。1mLあたりの滴数は、点滴の袋と針をつなぐ輸液セットで決まります。

輸液セットは、20滴で1mLになるもの(一般用)と、60滴で1mLになるもの(微量用)の2種類だけです。使う前にセットの袋に書かれた滴数を確かめましょう🔍

看護師国家試験の問題文では、20滴のセットが「成人用輸液セット」、60滴のセットが「小児用輸液セット」と書かれることもあります。

指示された量を1時間あたりの量に直す

「500mLを4時間で」の指示なら、500÷4で1時間あたり125mLです。この先の計算は、すべてこの1時間あたりの量(mL/時)から出します。1日量や「3時間30分」のような指示の直し方は、後半で説明します。

20滴のセットは1時間あたりの量を3で割る

20滴のセットでは、1時間あたりの量を3で割った数が1分間の滴下数です。1時間あたり125mLなら、125÷3=41.66…で、1分間に約42滴になります。

60滴のセットは1時間あたりの量がそのまま滴下数

60滴のセットでは、1時間あたりの量がそのまま1分間の滴下数です。1時間に25mL入れる指示なら1分間に25滴です。20滴のセットと同じつもりで3で割らないようにしましょう。

10秒あたりの滴下数は1分間の数を6で割る

10秒間の滴下数は1分間の滴下数を6で割った数です。1分間に約42滴なら10秒間に約7滴です。1分間数え続けるより、10秒間だけ数えるほうが合わせやすくなります。

何秒に1滴かは60を1分間の滴下数で割る

1滴ごとの間隔は、60秒を1分間の滴下数で割ると出ます。1分間に約42滴なら、60÷42で約1.4秒に1滴です。

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20滴・60滴のセット別の滴下数早見表

量と時間の組み合わせごとに、1時間あたりの量と1分間・10秒間の滴下数、何秒に1滴かを並べた表です。値は四捨五入した目安です。

10秒間の滴下数と「何秒に1滴」の値は、四捨五入する前の数から出しています。そのため、表の1分間の滴下数を6で割った値と1滴ずれる行があります。合わせるときは10秒間の列の数を使いましょう。表に無い組み合わせは上で説明した手順で計算しましょう。

20滴のセット(一般用)

量と時間

1時間あたり(mL)

1分間(滴)

10秒間(滴)

何秒に1滴

50mLを15分

200

67

11

0.9

50mLを30分

100

33

6

1.8

100mLを15分

400

133

22

0.5

100mLを30分

200

67

11

0.9

100mLを1時間

100

33

6

1.8

250mLを30分

500

167

28

0.4

250mLを1時間

250

83

14

0.7

250mLを2時間

125

42

7

1.4

250mLを3時間

83.3

28

5

2.2

500mLを1時間

500

167

28

0.4

500mLを2時間

250

83

14

0.7

500mLを3時間

166.7

56

9

1.1

500mLを4時間

125

42

7

1.4

500mLを5時間

100

33

6

1.8

500mLを6時間

83.3

28

5

2.2

500mLを8時間

62.5

21

3

2.9

1,000mLを4時間

250

83

14

0.7

1,000mLを6時間

166.7

56

9

1.1

1,000mLを8時間

125

42

7

1.4

1,000mLを10時間

100

33

6

1.8

1,000mLを12時間

83.3

28

5

2.2

1,000mLを24時間

41.7

14

2

4.3

1,500mLを12時間

125

42

7

1.4

1,500mLを24時間

62.5

21

3

2.9

2,000mLを24時間

83.3

28

5

2.2

60滴のセット(微量用)

量と時間

1時間あたり(mL)

1分間(滴)

10秒間(滴)

何秒に1滴

50mLを1時間

50

50

8

1.2

50mLを2時間

25

25

4

2.4

100mLを1時間

100

100

17

0.6

100mLを2時間

50

50

8

1.2

100mLを4時間

25

25

4

2.4

250mLを4時間

62.5

63

10

1.0

250mLを6時間

41.7

42

7

1.4

250mLを8時間

31.3

31

5

1.9

250mLを12時間

20.8

21

3

2.9

250mLを24時間

10.4

10

2

5.8

500mLを12時間

41.7

42

7

1.4

500mLを24時間

20.8

21

3

2.9

3や6で割ると滴下数が出る理由

3は「60で割って20を掛ける」計算をまとめた数で、6は1分を10秒ずつに分けた数です。理由を知っていれば、60滴のセットを使うときや数える秒数を変えるときも、同じ考え方で滴下数を出せます。

1時間あたり120mLの計算。成人は120÷60×20で、60を約分して3で割るだけ。小児は120÷60×60で、そのままの数字

3は60分で割って20を掛ける計算をまとめた数

1時間あたりの量を60で割ると、1分間に入る量(mL)が出ます。20滴のセットでは1mLが20滴なので、それに20を掛けると1分間の滴下数です。「÷60×20」は「÷3」と同じなので、1時間あたりの量を3で割るだけで済みます。

60滴のセットは割る数が1になるため割らない

60滴のセットでは「÷60×60」になり、割る数は1です。そのため1時間あたりの量がそのまま1分間の滴下数です。60滴のセットで3で割ると、1分間の滴下数が本来の3分の1になり、指示の3分の1の速さで落ちてしまいます。逆に20滴のセットで3で割り忘れると、3倍の速さになります。

6は1分の60秒を10秒ずつに分けた数

1分(60秒)を10秒ずつに分けると6つです。そのため、1分間の滴下数を6で割ると10秒間の滴下数になります。「÷3÷6」は「÷18」と同じです。20滴のセットなら、1時間あたりの量を18で割ると10秒間の滴下数が出ます。1時間あたり125mLなら、125÷18で約7滴です。

指示の書き方別に1時間あたりの量を出す方法

指示の書き方が違っても、1時間あたりの量に直せば、あとは最初に説明した計算と同じです。よく出る4つの書き方について直し方を例で示します。

1日量の指示は24で割る

「1日1,800mL」の指示なら、1,800÷24で1時間あたり75mLです。20滴のセットなら75÷3で1分間に25滴になります。

「3時間30分」は3.5時間か210分に直す

30分は0.5時間です。「350mLを3時間30分で」なら、350÷3.5で1時間あたり100mL、20滴のセットで1分間に約33滴です。分のまま式に入れる場合は210分として計算します。時間と分を取り違えると答えが60倍ずれてしまいます。

「朝8時から20時」は終わりの時刻から始まりの時刻を引く

朝8時から20時までなら12時間です。日をまたぐ指示では、終わりの時刻に24を足してから、始まりの時刻を引きます。22時から翌朝6時までなら、6+24−22で8時間です。

◯mL/時の指示はそのまま1時間あたりの量

「80mL/時」の指示では1時間に80mLを入れます。20滴のセットなら80÷3で1分間に約27滴、60滴のセットなら1分間に80滴です。

輸液ポンプでは、1時間あたりの流量を設定して注入速度を調整します。「100mLを15分で」の指示なら、ポンプに設定する流量は1時間あたり400mLです。滴下を数えて流量を制御する方式のポンプでは、使う輸液セットの滴数もあらかじめ設定します。

小児の点滴で体重あたりの量が示されたときの計算

体重1kgあたりの1日量で指示されたときは、その量に体重を掛けて1日量を出し、24で割ります。60滴のセットならその数が1分間の滴下数です。

体重に1kgあたりの量を掛けて1日量を出す

体重10kgで「1kgあたり1日100mL」の指示なら、10×100で1日1,000mLになります。

1日量を24で割った数が60滴のセットの滴下数

1,000mLを24で割ると1時間あたり約41.7mLです。60滴のセットではこの数がそのまま1分間の滴下数です。1分間に約42滴、10秒間に約7滴になります。使うセットの滴数は袋の表示で確かめましょう。

残りの量から点滴が終わる時間を出す

点滴が終わる時刻を出すには、いまの滴下数から1時間に入る量を出し、残りの量をその量で割って残り時間を求めます。予定とずれていたら、残りの量と残り時間から滴下数を出し直しましょう。

1時間に入る量は20滴なら1分間の滴下数の3倍

20滴のセットで1分間に30滴落ちているなら、30×3で1時間に入る量は90mLです。60滴のセットなら掛けずに、1分間の滴下数をそのまま1時間に入る量として使います。

残りの量を1時間に入る量で割ると残り時間

残り270mLを1時間に90mLの速さで入れるなら、270÷90で残りは3時間です。いまの時刻に3時間を足した時刻が点滴の終わる時刻です。

予定とずれたら残りの量と残り時間で計算し直す

減り方が予定より早いときや遅いときは、残りの量を、終わる予定の時刻までの時間で割り直します。残り200mLを2時間で入れるなら1時間あたり100mLで、20滴のセットでは1分間に約33滴です。

輸液バッグには、表示の量を取り出せるよう、表示量以上の液が入っています。表示の量で計算すると予定の時刻に少し残ることがあります。

点滴を落としているあいだに確かめること

計算どおりに合わせても点滴中に入る量がずれることがあります。始めるときは、クレンメ(落ちる速さを調節する器具)を少しずつゆるめ、点滴筒で滴の落ち方を見ながら滴下数を合わせましょう。始めたあとは次の3つを定期的に確かめましょう。

落ちる様子と点滴筒の液面、減り具合を定期的に見る

始めたときも点滴中も、見るのは滴の落ち方と点滴筒の液面の高さ、点滴の減り具合です。1滴の量は薬液によって変わることがあり、数えた滴下数どおりの量が入るとは限りません。滴の数だけでなく減り具合も合わせて確かめましょう。

チューブのつぶれや折れ、空気の混入を見る

チューブが折れ曲がったり、挟まれたり、体の動きで押しつぶされたりしていないかを見ましょう。チューブに空気が入ると正常に落ちないことがあります。

刺入部が腫れていたらまず注入を止める

針が入っている刺入部も確かめます。点滴を始めたときに必ず見て、点滴中も定期的に見ましょう。刺入部が腫れていたらまず注入を止めます。

点滴の計算問題で間違えやすい3つの点

看護師国家試験では、点滴の1分間の滴下数を数値で答える計算問題が出ています。第106回から第115回までの10回のうち、出題されたのは4回です。第106回(2017年)・第109回(2020年)・第113回(2024年)・第115回(2026年)に出ています※1※2※3※4。

計算問題で取りこぼしやすいのは次の3つです。

四捨五入は最後の答えで1回だけする

途中の数を丸めると答えがずれることがあります。式どおり1分あたりの量を先に出す解き方では、300mLを4時間で入れる場合の1分あたりの量は1.25mLです。これを1.3に丸めてから20を掛けると26滴、丸めずに計算すると25滴になります。

1時間あたりの量(75mL)を3で割る解き方なら、途中で丸める必要がなく、そのまま25滴になります。看護師国家試験の4問とも、答えの小数点以下第1位を四捨五入するよう指示されていました。

滴数が書かれていなければ成人用20滴・小児用60滴

問題文に「20滴で1mL」と書かれていれば、その数で計算します。第106回のように、「小児用輸液セット」とだけ書かれ、滴数が書かれていない問題もあります※1。この問題は、60滴で1mLのセットとして計算すると正答の40滴になります。

第105回(2016年)には、成人用輸液セットの1mLあたりの滴下数(20滴)そのものを選ぶ問題も出ています※5。成人用は20滴、小児用は60滴で計算しましょう。

時間は「◯時から◯時にかけて」や「◯時間30分」で書かれる

4問の指示の書き方は3通りでした。第106回は体重あたりの1日量、第109回と第115回は「朝◯時から◯時にかけて」、第113回は「3時間30分かけて」です。どの書き方でも、上で説明した手順で1時間あたりの量に直してから計算します。

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※1 出典:厚生労働省「第103回保健師国家試験、第100回助産師国家試験、第106回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月13日閲覧)

※2 出典:厚生労働省「第106回保健師国家試験、第103回助産師国家試験、第109回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月13日閲覧)

※3 出典:厚生労働省「第110回保健師国家試験、第107回助産師国家試験、第113回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月13日閲覧)

※4 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験、第115回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月13日閲覧)

※5 出典:厚生労働省「第102回保健師国家試験、第99回助産師国家試験、第105回看護師国家試験の問題および正答について」(2026年10月13日閲覧)

自分で解いて確かめる練習問題

どの問題も、1時間あたりの量に直してから、セットの滴数で計算します。答えは小数点以下第1位を四捨五入した数です。

練習問題1:500mLを6時間で入れる

問題:20滴で1mLの輸液セットで、500mLを6時間で入れます。1分間の滴下数は何滴ですか。

答え:28滴。500÷6で1時間あたり約83.3mL、それを3で割ると27.7…で、四捨五入して28滴です。

練習問題2:9時から21時に1,200mL

問題:朝9時から21時までに1,200mLを、20滴で1mLの輸液セットで入れます。1分間の滴下数は何滴ですか。

答え:33滴。21−9で12時間、1,200÷12で1時間あたり100mL、100÷3=33.3…で33滴です。

練習問題3:15kgの小児に1kgあたり1日80mL

問題:体重15kgの小児に、1kgあたり1日80mLの輸液を、60滴で1mLの小児用輸液セットで入れます。1分間の滴下数は何滴ですか。

答え:50滴。15×80で1日1,200mL、1,200÷24で1時間あたり50mLです。60滴のセットなのでそのまま1分間に50滴です。

点滴計算についてよくある質問

点滴計算の計算機はありますか?

点滴の滴下数は、スマートフォンの電卓に「量×20÷時間(分)」と入れれば出せます。500mLを4時間で入れるなら「500×20÷240」で、約42滴です。60滴のセットなら、20を60に変えれば出せます。

20滴と60滴の違いは何ですか?

1mLが何滴に分かれて落ちるかの違いです。1滴の量は、20滴のセットが約0.05mL、60滴のセットが約0.017mLです。60滴のセットのほうが1滴が小さく、少ない量の点滴に使われます。同じ1時間あたりの量なら、60滴のセットの1分間の滴下数は、20滴のセットの3倍になります。

100滴は何mLですか?

20滴のセットなら5mL、60滴のセットなら約1.7mLです。20滴のセットは20滴で1mL、60滴のセットは60滴で1mLのため、100をそれぞれ20と60で割ると出ます。

点滴計算は1時間あたりの量とセットの滴数で決まる

点滴計算で大事なのは「3で割る」「6で割る」を覚えることより、指示を1時間あたりの量に直すことと、手元のセットが20滴か60滴かを確かめることの2つです。1日量や体重あたりの指示でも、この2つができれば同じ手順で滴下数を出せます。点滴が終わる時刻も同じように計算できます。

早見表にある組み合わせは表で引き、無い組み合わせは1時間あたりの量から計算しましょう。式は1本で、セットは2種類だけです。次に点滴の指示を見たら、まず1時間あたりの量を出してみましょう!📝

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